日本株での失敗を振り返る
今回は過去の日本株での失敗事例第三弾です。
ふぁが~~、また失敗事例グワか?今度はどこの銘柄グワ?
今回は銘柄じゃなくて、年末の税金に関する失敗です。
年末のおそうじグワか?
拭き掃除ができなかったグワか?
それは「ぞうきん」だな。でもまぁ確かにお掃除みたいな内容です。
失敗銘柄:銘柄関係なし(所得税+住民税)
ということで、今回は過去の日本株での失敗事例の第三弾です。
2018年に数々の失敗を積み重ねて損失を膨らませた流星カモですが、失敗事例第三弾であげるのは特定銘柄での失敗ではなく、株の税金の節約方法を知らなかったために、無駄に多く税金を支払ってしまったお話です。なお、これは2017年の年末の実例です。
株式譲渡益にかかる税金
ではここで、株式投資での利益にかかる税金についてのおさらいを。なお、FXやオプション取引でも同じです。
簡単にざっくりいうと、株やFXやオプション取引で100,000円(10万円)利益が出た場合、20,315円は税金として支払わなければならず、手元に残るのは79,685円です。
グワーーーッ!オーマイダック!税金高いグワッ!
高いよね。せめて個人投資家には年間利益100万までは10%とかに軽減してほしいよね。まぁNISAがあるけどFXやオプション取引では使えないからね。
損失額
では流星カモは2017年に「損出し」を知らなかったことでいくら損をしたかといいますと。
損失額は約2万2千円です。
まぁそれほど大きな額では無いかもしれませんが、4回位はそれなりのお店に飲みにいける額ですね。
正確な数字に関しては記録がないのですが、2017年12月31日時点での記録では以下となっています。(1,000円以下はめんどうなので切捨て)
(2017年12月31日時点)
損益金額合計 :650,000
譲渡益税徴収額合計:132,000
信用取引含み損 :109,000
ここで、どうすればよかったのかを書きます。
上記の信用取引含み損を「損出し」によって、一旦損失確定すればよかったのです。
2017年時点では 「約定日」 から「受渡日」までが4営業日でした。よって、2017年の年内受渡となる最終取引日は、2017年12月26日(火)でした。この12月26日に「損出し」をすればよかったのです。
マネックス証券HPより引用
12月26日時点での信用取引含み損がいくらだったのかは把握できませんが、仮に12月31日時点と同じだったとしましょう。そうすると、 12月26日時点 で一旦損失を確定して、同じ銘柄の株を買い戻せばよかったのです。
(損出しを行った場合)
損益金額合計 :541,000
譲渡益税徴収額合計:109,904
信用取引含み損 :0
(税金の差)
損出しなし: 132,000
損出しあり: 109,904
差額 : 22,096
上記の通り、損出しを行っていれば、2017年の株式取引での税金が約22,000円も節約できたのです。
損出しの方法
具体的にどうやって損出しをすればよかったのかを考えます。方法は複数ありますが、正直なところ以下の方法についてやり方として正しいのかは不明です。(詳しい方がいらしたら教えていただきたいなと)
- 12月25日に信用売りして、同日に信用買い
- 12月25日に信用売りして、同日に現物買いのクロス取引
- 12月25日に信用売りして、同日に別証券会社で現物買いまたは信用買い
- 12月24日に信用売りして、翌日に信用買い
- 12月24日に現引きして、12月25日に現物売りと信用買いのクロス取引
上の例では、4番目は売りと買いの取引タイミングが異なるので、その分の価格差が生じてしまいます。
また、2、3、5番目で現物買いや現引きをするには、当然それだけの購入余力が必要です。(まぁそれ位の余力がない状況で信用取引をするのはリスクを取りすぎでありえないと思われますが。)
現物で含み損がある場合の損出しについては説明のサイトが多数あるのですが、信用取引で含み損がある場合の損出しを説明してるサイトは見つけきりませんでした。現物で含み損がある場合の方法を参考にすれば、5番目の方法は確実です。
「損出し」の注意点
「損出し」は節税の方法ですが、注意点がありますのであげておきます。
- 税金の先送りにすぎないカモ
- 手数料がかかる
- 税制が変わる場合
- 株主番号が変わる
- クロス取引による仮想売買の疑惑
税金の先送りにすぎないカモ
「損出し」によって、含み損を解消した銘柄が翌年以降に利益となれば、結局は税金を取られます。
例えば、2018年に含み損を10万円「損出し」して約2万円の節税をしたとしても、2019年にその銘柄が上昇して10万円の利益確定を行えば2019年に約2万円の納税をすることになります。
結局トントンということになりますので、税金を払うのを先送りしただけです。
よって、翌年以降、負け続けることで初めて節税となるのです。要するに「損出し」に関しては、ずっと負け続けるのが勝ちです。(なんじゃそれ)
手数料がかかる
当たり前のことですが、「損出し」には売買がともなうので証券会社に支払う手数料が発生します。
この手数料は、単なる税金の先送りとなった場合は単純に無駄な費用となってしまいます。
よって「損出し」で節約(先送り)した税金分を再投資に回して、「損出し」分の手数料を再投資で回収することが重要です。
(現実は再投資で更に傷口を広げたりするわけですが・・・)
税制が変わる場合
損出しをした翌年の税制が変わる場合は、損となる場合と得となる場合がありますので注意が必要です。
「損出し」は税金を払うのを先送りしたことになりますので、税率が上がる場合は当然、「損出し」はしないほうが得です。税率が下がる場合は「損出し」したほうが得です。
この記事を書いている時点では当面税率の変更はなさそうです。復興特別所得税は2037年まで続きます。
(まぁ、翌年以降も負け続ければ税率なんて関係ありません・・・)
株主番号が変わる
現物株の損出しを行うと、株主番号が変わるために株主優待制度での長期保有株主優待制度を受けられなくなってしまいます。
現物株で長期保有株主優待制度がある場合のみ関係する注意点ですので、信用取引などでは関係ありません。
クロス取引による仮想売買の疑惑
現物売りと信用買いによるクロス取引で「損出し」を行うと、仮想売買という相場操作の詐欺行為とみなされる危険性があります。
一般の個人投資家が行うような1~数単元レベルではほとんど関係ないですが、SBI証券で実際に一単元で行った場合でも注意喚起メッセージが出ました。
反省点
この節税失敗についての反省点をあげます。
- 税金について勉強してない
はい、ただこれだけですね。
税金について勉強していない
同じような状況で「損出し」による節税をしていない人は株の初心者には多数いるのではないかと思います。
株式取引では特定口座で源泉徴収ありにしておけば、勝手に税金は引かれ確定申告が不要ということで、「税金は考えなくていい」という誤った思い込みをしてしまうからではないでしょうか。流星カモもまさしくその通りでした。
しかしながら 投資をする以上、税金については事前に学習するのは資金管理のうえでやはり重要なことです 。
流星カモは2018年は複数の証券会社の口座で、利益がでている口座と、多額の含み損をかかえている口座など入り乱れた状態だったので、「損出し」を行ったうえに確定申告を行いました。
まぁ2018年はトータル的に大損だったので、確定申告による「譲渡損失の繰越控除」を使えるようにするという一番の目的があったわけですが(笑)
2019年はオプション取引を本格的に始めたため、オプション取引と株では損益通算ができないし、また確定申告に向けてしっかりと勉強しておかねばいけないと考えています。
最後に
ということで、今回は節税に関する失敗事例でした。
税金は英語でTAX(タックス)っていうグワ。
うん、そうだね、勝っても税金を沢山とられるのは面白くないね。
アヒルたちのことは英語でDucks(ダックス)っていうグワ!
うん、そうだね。。。そのネタも面白くないね。
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