プットオプションの買いを試す

やめたほうがいいグワ・・・負けるグワ

いやいやいや、縁起でもないこと言うんじゃない!
修行の成果をみせてやるぜ!

そのセリフ、どっちも死亡フラグ立つやつグワ!

うっ、、アヒすけ、この戦いが終わったら結婚してくれ・・・
オプション買いのタイミング
オプションの買いが有効なタイミングは一般的に以下の通りです。
- ボラティリティが低い
- 大きなイベント前
- SQまでの期間が長い
なぜそうなのかをおさらいとして、アヒルにも分かるように記述しておきます。
・ボラティリティが低い
⇒ オプションの価格が安い
⇒ 安く買える
・大きなイベント前
⇒ ボラティリティが上がる可能性が高い
⇒ オプションの価格が上がるカモ
・SQまでの期間が長い
⇒ 時間的価値の減少が少ない
⇒ オプションの価格が下がりにくい
ただしここで一点注意が必要なのは、2番目の「大きなイベント前」に関してです。イベント通過により日経平均株価が大きく動く可能性があり、オプションの価格も大きく変動する可能性があるのですが、問題は上下どちらに動くのかがわからない点です。
そして、あまり大きなイベントが特にない場合、ボジティブサプライズはめったに起こらないのですが、ネガティブサプライズはいきなり飛び込んできます。
2017年位前までは、イベントがない時のネガティブサプライズというと地震などの天災や、テロや北朝鮮によるミサイル発射などの地政学リスクの勃発がメインだったように思えます。
ところが2018年以降は、トランプ砲というものが追加されました。そうです、アメリカのトランプ大統領による関税発言です。
最近はトランプ発言で市場は翻弄(ほんろう)されていて、もはやトランプ相場とまで言われる始末です。
プットオプションを買ってみる
ということで、今回、流星カモが試したのは、ボラティリティが低くSQまでの期間が比較的長いタイミングで、特に大きなイベントはないけど「そろそろ何か起こりそうだなぁ」ということで、プットオプションの買いを行いました。
まぁトランプ砲待ちのような感じで・・・

はい、流星カモは会社員です。昼休みに買いました。プットオプション21,375円を1枚250円での購入。支払額は手数料込みで250,540円(SBI証券)です。
購入約定した日の日経VIと日経平均株価は以下の通りです。(決済時点ではなく終値です)
(購入日の状況 2019/7/9)
日経VI:14.2
日経平均株価:21,565.15
プットオプション買いの結果
結果的には大きな利益を上げることができました。
下の図は8月限SQ報告記事でも貼った日経平均株価の終値グラフです。7月8日に購入後、その週の週末にかけて株価が上昇したため、購入したプットオプションの価格は下落し、結構な含み損になっていました。

しかしながら、7月16日だったでしょうか、トランプ大統領が対中国貿易関税第4弾の発動を示唆し、これに対して中国側も反発、貿易戦争懸念が増大して7月18日には日経平均株価は一気に下落、プットオプションの価格も高騰したためここで利益確定しました。

はい、決済したのはまたも昼休み中です。売却額は手数料を差し引いて409,115円です。一撃15万円超えの利益となりました。(あまり実際の額は出したくないのですが、出さないと信ぴょう性が疑われそうなので今回は実際の額をお伝えするとともに決済履歴の画面コピーを貼ることにしました)
決済した日の日経VIと日経平均株価は以下の通りです。(決済時点ではなく終値です)
(決済日の状況 2019/7/18)
日経VI:16.36
日経平均株価:21,046.24
日経VIは購入約定日より2.16ポイント上昇、日経平均株価は500円以上下がっています。それでもまだ日経VIは16.36なので全然高くはありません。
反省点
損切ラインはどうなのか?
反省点としてはやはり損切ラインです。8月限SQの報告記事に書いていましたが、損切ラインは以下のように考えていました。
- 購入価格の半額になったら考える。
- SQの3週間前までは半額になっていなければ耐える。
今回、運よくこの条件に達しなかったので良かったわけですが、購入価格の半額というと125,000のマイナスです。この負けはかなり大きいです。
6月限で結構勝てて資金に余裕があったからこのラインを設定できたものの、その余裕がなければたぶん購入価格の1/3位を損切ラインに置いていたと思うので、逆指値を入れていたら損切になっていたかもしれません。
今回はオプション買いなので損失限定ではあるものの、損切ライン設定ルールを確立できていないため、そのうちひどい目にあうのではないかという不安があります。
利益確定が早い?
今回、自分的にはそれなりに大きな利益を得たものの、どうしても結果をみると利益確定が早かったのカモという疑問が生まれます。
もしSQまで保持していたら?
下の画像は2019年7月頭から2019年8月限SQまでの日経平均株価と日経VIの終値のグラフ

ご覧の通り、SQでは日経平均株価はさらに下がっており、日経VIは約20ポイントという高い値になっています。SQ期日の日経VIとSQでは値は以下の通りです。
(SQ日の状況 2019/8/9)
日経VI:19.71
SQ確定値:20,855.99
SQ値は約20,856円です。ということは・・・
権利行使価格 - SQ値 - 購入価格
=21,375 - 20,856 - 250
=269
SQまで保持していたら約269,000円の利益でした。
流星カモが実際に手にした利益額は、158,575円です。もしSQ期日まで保持していたらどれくらい利益の上乗せになったのかというと以下の通りです。
SQ保持時利益 – 実際の利益 + 手数料
= 269,000 – 158,575 + 875
= 111,300
なんと、111,300円ほどの上乗せができていました。(SQ決済では手数料がかからないので、その分を加算しています。)
しかしながら、株価のグラフをみるとお分かりの通り、利益確定した翌日、一気に株価は回復し、その後、トランプ大統領の対中国関税発言があった8月1日夜間まで高いままでした。もしSQまで保持しようとしていたらこの間の含み損と、7月18日に利益確定しなかった後悔におそらく耐えきらなかったことでしょう。
タイミング次第でもっと稼げていた?
上記のように、もしSQ期日まで保持していたら約11万円利益を上乗せできたのですが、実際の利益確定が7月18日、SQ期日が8月9日だったので、その間が実日で22日もあります。
7月9日購入~7月18日決済の実日にして9日間で15万円の利益だったので、さらに22日間保持で11万上乗せというのは効率を比較すると微妙カモしれません。(一日5千円だから十分ですが)
では、SQ期日ではなく一番稼げたタイミングは別にあったのかというと、あったのです。
上方の 日経平均株価と日経VIの終値のグラフをみると最も日経平均株価が下がったのは8月6日です。この日の終値は約20,585円ですが、始値は約20,325円、最安値は約20,110円でした。
さすがに最安値をピンポイントで押さえるのはほぼ不可能なので、仮に日経平均株価が20,250円まで下がった時点での収支をみてみましょう。
権利行使価格 - 安値 - 購入価格
=21,375 - 20,250 - 250
=875
上の計算の通り、このタイミングではなんと利益が約875,000円に達していたのです。オプション買いすげー!って感じです。
もっとも、このタイミングはかなり短い時間だったでしょうし、インザマネーですので流動性がほぼなかったはずなので、反対売買による決済でこの利益を確保するのは無理だったと推測されます。
しかし、プットコールパリティをいう手法で先物買いを絡めて利益をSQまで固定することはできたはずです。(プットコールパリティについてはそのうち記事にしたいと思います。)
終わりに
反省点はともあれ、今回、ボラティリティが低いときのプット買いにて大きな利益をあげたことは事実です。
トランプ砲の援護射撃によるものですが、低ボラティリティでのオプション買いの威力がすごいことは実感できました。
トランプ砲バンザーイ!
(しかし、プットオプション買いでは利益が出たものの、NISA口座と確定拠出型年金は株価が下がるとかなりダメージを受けるので、ネガティブサプライズのトランプ砲は一概に喜べたものではありません・・・)

ふぁが~~、、なんで87万円も稼げるチャンスがあったのに15万円しか稼いでないグワか;;

いや、まぁそれは結果論だから。
8月に暴落したのもトランプ大統領のトランプ砲炸裂のおかげだから。

アヒすけのおかげグワ!
トランプ大統領はアヒすけの友達の友達グワ!

え、そうなの?なんで?

アヒすけのアヒル友達は「ドラルド・ダック」グワ!
トランプ大統領の名前は「ドナルド・トランプ」グワ!
アヒルつながりとドナルドつながりグワ!

アヒすけ、情報リークまじ頼む・・・
この記事では初心者でもわかりやすいようにという点と、グラフ作成の手間の簡易化のために日経平均株価を比較情報としてあげていますが、実際のオプションはどちらかというと日経平均先物に連動します。そして夜間も動きます。
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