オプション用語:グリークス(ギリシャ指標)の説明
グリークス?
なんのことグワ?
オプション取引の用語だよ
もう相場は退場するんじゃなかったグワか?
いやいや、ここであきらめたら負け犬、いや負けガモ、
まさに相場のカモで終わってしまうからね。
おお~、旧日本軍の
「最後の一円になっても戦え!」「借金してでも戦え!」
ってやつグワね!!
さすがグワ!お国のために頑張るグワよ!!
いやいや旧日本軍は「最後の一人になっても戦え」だろ。。。
お国のためじゃなくて、老後のためだ。(お国があてにならんから)
ということで、オプションについて再度じっくり基本から勉強していこうと思います。
オプション用語のグリークス(ギリシャ指標)とは
オプション取引には一般的な株の取引やFXの取引と違って、独特の用語が登場します。その代表的なものが「グリークス(Greeks)」であり、別名「ギリシャ指標」と呼ばれるものです。
※元々「グリークス」とはギリシャ語のことです。
ではオプション取引における「グリークス」とは何でしょうか?
グリークス(Greeks)とは、オプション価格の感応度を表すパラメーターの総称である。一般に、それらのパラメーターがギリシャ文字で表されることからグリークスと呼ばれる。
よく用いられるグリークスとしては、以下が挙げられる。みずほ証券×一橋大学 ファイナンス用語集
Δ(デルタ) : 原資産価格の変動に対するオプション価格(プレミアム)の感応度
Γ(ガンマ) : 原資産価格の変動に対するΔ(デルタ)の感応度
Θ(セータ) : 時間経過に対するオプション価格(プレミアム)の感応度
V(ベガ) : ボラティリティの変化に対するオプション価格(プレミアム)の感応度
ρ(ロー) : 金利の変化に対するオプション価格(プレミアム)の感応度
はい、やっぱり少し難しいですね。この説明ではアヒルには理解できないでしょう。
ここではアヒルにも分かるように簡単に言い換えてみましょう。
グリークスは主に「デルタ」「ガンマ」「セータ」「ベガ」の4つのギリシャ文字で表される指標で構成されます。「ロー」は個人取引ではほとんど影響しないので覚える必要はありません。
※「ベガ」はギリシャ文字には存在しませんが、なぜか含まれています。どうやらギリシャ文字の13番目のν(ニュー)の非標準の巨大なバージョンらしいです。(イマイチ意味不明ですが、 Wikiの英語版を訳すとそういう表現で説明されています。)
オプションの値段はグリークスで決まるグワか?
うむ、値段が決まるというよりは、値段がどれくらいどの方向に動くかの指標だね。
グリークスはオプションのリスク指標ともいわれます。それはグリークスの値によってそのオプションの価格が今後どれだけ変動するかを表す指標であるためです。
それでは主な4つのグリークスを簡単に説明してみます。
4つのグリークス(ギリシャ指標)
デルタ(Δ)
「デルタ」は原資産の価格変動に対するオプションの価格の変動率です。
はい、わかりにくいですねぇ。
なぜわかりにくいかというと、具体的ではないからですね。
なぜ具体的ではないかというと、オプションには日経225だけではなくTOPIXだったり通貨だったり個別株だったりいろんな種類があるのですが、それら全般的なことを言っているからですね。
ということで、アヒルでもわかるように具体的に日経225オプションに当てはめて説明すると、次のような感じです。
要するにデルタは日経平均株価に対するオプション価格の変動割合を表しています。
日経平均株価が上がる場合には、デルタの値が1に近いほど、オプションの値段も上がるってことグワね。
おお~~、すごい理解している!
・・・
ガンマ(γ)
「ガンマ」は原資産の価格変動に対する「デルタ」の変動率です。
はい、まったく意味がわかりませんね。
先ほど説明したデルタも一定ではなく、時間の経過や原資産価格によって変動します。デルタの原資産価格の変動による変化率を表すのが「ガンマ」です。ちなみにデルタの時間経過による変動率は「チャーム」とい別の指標があるようです。
ではアヒルでもわかるようにもう少し簡単に言い換えると、次のような感じです。
なお、ガンマはオプションの権利行使価格が原資産価格に近いほど大きいという性質があります。
例を交えて簡単にいうと、権利行使価格:24,000円のオプションは、日経平均株価が24,000円に近いほどガンマが大きくなるのです。
ガンマはデルタの変動率なので、言い換えると日経平均株価が24,000円に近づくほどデルタが加速度的に大きくなるということです。
このあたりの性質を理解していないと痛い目にあいます(流星カモは理解しているつもりだったのに痛い目にあいました)ので、別途ガンマの説明でもう少し詳しく書きたいと思います。
さすが、大負けしただけのことはあるグワね。
ガンマにガンガン負けた・・・って、ほっとけ!
セータ(Θ)
「セータ」は「シータ」とも言います。発音の問題なのでどちらでも構いません。
「セータ」は時間経過に対するオプションの価格の変動率です。具体的には一日あたりで減少する価格を示します。
これは分かりやすいと思います。
オプションの値段は「本質的価値」+「時間的価値」です。よって、権利行使価格に到達していないオプションは「時間的価値」しかありません。
この「時間的価値」は時間の経過によってどんどん減少していきます(このことを「タイムディケイ」という)が、当然その減り方は残存期間と現在の原資産価格との離れ度合いによって変わってきます。
ではアヒルでも分かるように日経225オプションでのセータを簡単に言い表してみます。
セータもガンマと同じく、オプションの権利行使価格が原資産価格に近いほど大きいという性質があります。
なお、オプション取引で利益を狙う場合に、ガンマとセータは必ず対立関係になります。これについても別途書きたいと思います。
段々安くなるとか賞味期限切れの食品みたいグワ
うん、まさしく。
セータはその値下がり度合いを示す指標だね。
ベガ(V)
「ベガ」はインプライド・ボラティリティの変化に対するオプション価格の変動率です。
ボラティリティについてまだ詳しい説明をしていませんが、ボラティリティとは価格変動率のことです。要するに値動きの大きさのことですね。
このボラティリティも日々変化しています。相場が安定して落ち着いているときはボラティリティが小さく、相場が荒れて上下変動が大きい時はボラティリティが大きいということです。
オプション価格はボラティリティが大きくなるほど高くなる性質があります。値動きが大きいほど権利行使価格に到達する可能性が高まるからです。
では、日経225オプションの「ベガ」についてアヒル向けに簡単に説明してみましょう。
海が荒れるとお魚の値段が高くなるのと同じグワ!
なんか違う気がするけど。。。まぁいいか
最後に
上で説明した4つのグリークスについては、それぞれを別の記事でもう少し細かく説明をしようと思いますが、日経225オプションに置き換えてポイントだけまとめてみます。
グリークス | とりうる値 | 元ネタ | 対象 |
デルタ | -1~1 | 日経平均株価の変動 | オプション価格 |
ガンマ | 正の値 | 日経平均株価の変動 | デルタ |
セータ | 負の値 | 時間の経過 | オプション価格 |
ベガ | 正の値 | 日経平均株価の ボラティリティ | オプション価格 |
ガンマだけがデルタの変動を示す指標なので少し仲間外れ的な気もしますが、デルタに影響するということは結局はオプション価格に影響することになります。
前述したとおり、これらのグリークス(ギリシャ指標)はオプション取引におけるリスク指標とも呼ばれます。これらを理解してリスク管理ができるようにならないといけませんね。
今回はグリークスの説明でした。
自分の勉強を兼ねて、オプションの基礎をまとめていきます。
いい心がけグワ!日々勉強グワよ!
まぁ実践が一番の勉強なんだけどね・・・
問題は実践する資金がもうないことグワ!
学費払いすぎました・・・
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