【初心者】権利行使価格とプレミアムについて(その1)

オプション
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オプション用語:権利行使価格とプレミアムの説明

アヒすけ
アヒすけ

権利子牛価格・・・子牛を買って牧場はじめるグワか?
脱サラするグワか?

流星カモ
流星カモ

脱サラはしたいけど、牧場経営は厳しそうだな・・・
てか、子牛じゃない行使だ。

アヒすけ
アヒすけ

プレミアムモルツ飲めるグワか?
我が家はいつもキリン淡麗か、アサヒのオフしか飲んででないグワ!

流星カモ
流星カモ

かなしい家庭状況をさらすんじゃない!

アヒすけ
アヒすけ

そういえばこないだ、アサヒの非売品の高級そうなビール飲んだグワね。
あれは美味しかったグワ!

流星カモ
流星カモ

うむ、あれはアサヒの株主優待でもらった高級な非売品ビールだ。
すごく美味しかったからアサヒの現物株は手放せないな。
(絶賛含み損だが・・・)

権利行使価格とは

まず権利行使価格についての説明です。ググると以下がでてきます。

権利行使価格 (けんりこうしかかく)
オプション取引で、オプションの買い手が権利行使する際にあらかじめ決められた原資産の価格のこと。 「ストライクプライス」「エクサイズプライス」ともいいます。 コールオプションの場合は購入価格、プットオプションの場合は売却価格を指します。

大和証券|金融・証券用語解説集

はい、なんだか少し難しいですね。この説明ではアヒルには理解できないでしょう。

ここではもっと分かりやすく、簡単にお買い物で例えてみましょう。

「アヒルのぬいぐるみ」を300円で買える券と、500円で買える券と、800円で買える券があるとします。どの券でもおなじ「アヒルのぬいぐるみ」が買えます。この場合の300円、500円、800円が権利行使価格に該当します。また、原資産が「アヒルのぬいぐるみ」です。

アヒすけ
アヒすけ

そのぬいぐるみ、安すぎるグワ!
アヒルはもっと高級グワ!

流星カモ
流星カモ

アヒすけ、おまえメルカリで300円で売られてただろ・・・

先ほどの「アヒルのぬいぐるみ」を買える券は、買う権利に該当するのでコールオプションと同類だと考えられます。 300円、500円、800円 がコールオプションの権利行使価格のようなものです。

ではプットオプションで考えるとどうなるでしょう。

流星カモが「アヒすけ」を300円で売れる券と、500円で売れる券と、800円で売れる券を作成してその券を販売したとします。この場合の 300円、500円、800円 がプットオプションの権利行使価格のようなものです。ここでは原資産は「アヒすけ」です。

アヒすけ
アヒすけ

グワーーーッ、アヒすけを売るグワか!?
しかも安すぎるグワッ!

流星カモ
流星カモ

心配するな。誰も買わないから。

アヒすけ
アヒすけ

・・・

これまでに書いた他の記事では、日経225オプションのことを、「 予想月の第一金曜日の朝の日経平均株価を、指定株価で買える(または売れる)優待券(のようなもの) 」と説明し、権利行使価格を指定株価としていました。

これを上の例にあてはめると、日経平均株価が「アヒルのぬいぐるみ(またはアヒすけ)」、優待券が「300円、500円、800円で買える(または売れる)券」、指定株価が「300円、500円、800円」に該当します。

日経225オプションの原資産は「日経平均株価」ですので、「日経平均株価」を「アヒルのぬいぐるみ(またはアヒすけ)」と置き換えて考えると、それをXXX円で売り買いできる券があって、そのXXX円というのが権利行使価格に該当します。

なお、上の例では300円、500円、800円に該当する権利行使価格ですが、日経225オプションの権利行使価格は原資産価格を中心とした125円刻みで設定されています。

権利行使価格が125円間隔に設定されているのは、残り期間が3か月を切ったオプションで、それより残り期間が長いものは250円間隔です。

また、125円間隔は現在の原資産価格を中心に上下にそれぞれ16個まで(原資産価格の値によっては17個となるっぽい)でそれより離れると250円間隔になります。

プレミアムとは

では次にプレミアムについて説明してみます。権利行使価格の説明でみた大和証券のWebサイトでの説明は以下の通りです。

プレミアム (ぷれみあむ)
オプション取引の際に、買い手が売り手に対して支払う金額。 「オプション料」「オプション価格」とも呼ばれます。 買い手はプレミアムと引き換えにオプションの権利を得ることができます。

大和証券|金融・証券用語解説集

これは少しわかりやすいと思います。単純にオプションの価格です。

それでもアヒルにはちょっと分かりにくいかもしれませんので、先ほどの「アヒルのぬいぐるみ」のような例で権利行使価格を絡めて考えてみます。しかし、ぬいぐるみは価格変動しにくいし手元に残るモノなので、例を食べ物に変えてみましょう。

「アヒルの卵(1パック)」をXXX円で買える券があるとします。この券の値段がプレミアムです。

プレミアムの特徴

プレミアムは原資産価格や様々な条件に応じて日々変動するものです。

一旦、その変動はおいておいて、コールとプットのプレミアム(価格)のつき方について書いてみます。

例とする「アヒルの卵」の発売日は毎月の第一金曜日で、最近の平均的な価格は500円ですが、発売日時点での店頭価格は需要と供給により変動するものとします。

コールのプレミアム

最近、アヒルに伝染病が流行して卵の供給が減少し、次の発売日の「アヒルの卵」は900円程度になるという噂が流れているとします。そうすると、「アヒルの卵」を300円で買える券は、券の値段が600円位より下なら売れるでしょう。しかし、300円で買える券は平均価格の500円からすると確実に200円の得なので、この券を売る人はほとんどいないでしょう。500円で買える券は券の値段が400円位より下なら売れるでしょう。一方、「アヒルの卵」を1,000円で買える券はほとんどの人が損になると思って買わないでしょうけど、「アヒルの卵」が1,000円以上に高騰すると思う少数の人は券が10円など安ければ買うかもしれません。

この「アヒルの卵」を買える券はコールオプションに該当します。よって以下の特徴があります。

コール(買える券)のプレミアム(券の値段)は権利行使価格(XXX円で買える券のXXX円)が原資産価格(「アヒルの卵」の値段)に比べて安いほど高くなり、高いほど安くなり、高すぎると値段つかない(0円になる)

今の原資産価格(アヒルの卵の値段)を500円、発売日の予想価格を900円とすると以下のような関係になります。

原資産価格発売日の予想価格
※予想SQ値に該当
権利行使価格
(XXX円で買える券)
プレミアム(券の値段)
500円900円900円で買える券0円
500円900円700円で買える券200円
500円900円500円で買える券400円
500円900円300円で買える券600円 ※普通売らない
500円900円100円で買える券800円 ※普通売らない

要するに安く買える券(券)ほどプレミアムは高い。
また、原資産価格より安いものは普通あまり売られていない。
権利行使価格が安いほどプレミアムが高いが、権利行使価格が原資産価格以下になるとあまり売られていないので値段がつきにくい。

プットのプレミアム

プット側で考えてみます。 「アヒルの卵(1パック)」をXXX円で売れる券です。この券の値段がプットオプションのプレミアムに該当します。流星カモがこの券を作って売ったとしましょう。

最近、アヒルが増殖しつつありアヒルの卵の供給が少し過剰気味です。次の発売日の「アヒルの卵」は400円程度になりそうという噂が流れています。 そうするとスーパーの経営者などが「アヒルの卵」を1,000円で売れる券を600円未満なら買いそうです。なぜなら、400円で仕入れた卵を1,000円で売れば600円の儲けなので、1,000円で売れる券が600円未満なら利益になるからです。(ただしこのような券は券を売る人が損をするので、普通は売られません。)

また、同様に500円で売れる券は100円未満なら買いそうです。300円で売れる券はほとんどの人は損になりそうなので買わないでしょう。しかし、もしかするとアヒル大増殖で卵が供給過剰になり「アヒルの卵」が200円まで値下がりするかもしれません。そう考える人は300円で売れる券でも10円とかの安い値段なら買いそうです。

(なお、ここでの前提は、XXX円で売れる券を使った場合、必ずXXX円で売れる券を売った流星カモが「アヒルの卵」をXXX円で買い取るルールです。)

この 「アヒルの卵(1パック)」をXXX円で売れる券 が、プットオプションに該当します。以下の特徴があります。

プット(売れる券)のプレミアム(券の値段)は権利行使価格(XXX円で売れる券のXXX円)が原資産価格(「アヒルの卵」の値段)に比べて高いほど高くなり、安いほど安くなり、安すぎると値段がつかない(0円になる)。

今の原資産価格(アヒルの卵の値段)を500円、発売日の予想価格を100円とすると以下のような関係になります。

原資産価格発売日の予想価格
※予想SQ値に該当
権利行使価格
(XXX円で売れる券)
プレミアム(券の値段)
500円100円900円で売れる券800円 ※普通売らない
500円100円700円で売れる券600円 ※普通売らない
500円100円500円で売れる券400円
500円100円300円で売れる券200円
500円100円100円で売れる券0円

要するに高く売れる券(権利)ほどプレミアムは高い。
また、原資産価格より高いものは普通あまり売られていない。
権利行使価格が高いほどプレミアムが高いが、権利行使価格が原資産価格以上になるとあまり売られていないので値段がつきにくい。

コールとプットの両方のプレミアムの特徴

ここまでは、コールとプットのそれぞれでのプレミアムの値段のつき方をアヒルにわかるように例をあげて書いてみましたが、他の共通の特徴として以下があります。

  • 残存期間(満期までの残り期間)が長いほど高い
  • ボラティリティが高い(相場が荒れている)ほど高い

今回はちょっと長くなったので、これらの説明は別の機会に記事にしたいと思います。

最後に

流星カモ
流星カモ

アヒルにもわかるように、アヒルを例にして書いてみたけど、全然わかりやすくなってない気がする。。。

アヒすけ
アヒすけ

アヒルのぬいぐるみはかわいいってのと、アヒルの卵は高級食材ってことはわかったグワ!

流星カモ
流星カモ

いやだれもそんな説明してないし・・・

アヒすけ
アヒすけ

アヒルバンザーイ!アヒルサイコー!

流星カモ
流星カモ

・・・(ダメだ、例が悪かった。)

コメント

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