オプション用語:IV(インプライド・ボラティリティ)の説明

今回はIVについてです。さてIVとはなんでしょう?

イメージビデオについてグワか?
ふぁが~~、グラビアアイドルが水着でエロいポーズするやつグワね!
水着でアヒル口とかしてたら超かわいいグワ!!

いや、まぁそれもいいんだが、そっち系のブログじゃないから・・・

じゃあ「X Japan」の曲グワ!
YOSHIKIは芸能人格付けチェックにまた出てほしいグワ!!

その曲は「I.V.」だな。
「.」があるところが違う。
オプション取引とは関係ないし。

「X japan」の昔の東京ドーム公演タイトルは「破滅に向かって」だったグワ!
オプション取引も「破滅に向かって」ってトコが一緒グワ!

ムム・・・確かにそうカモ(怖っ
ということで、いつもの長い前置きはこの辺にして、今回はIV(インプライド・ボラティリティ)のベガのお話です。
この記事を読めばアヒルでも 「IV」 が何なのか?がわかるようになる・・・はず。
ボラティリティとは
IV(インプライド・ボラティリティ)の説明の前にまずはボラティリティとは何なのか?ですね。
ボラティリティとは価格の変動比率のことです。
価格変動が大きい(激しい)とボラティリティは高くなり、価格変動が小さい(穏やか)ならボラティリティは小さくなります。
株でいえば株価の価格変動の激しさを示す指標となり、為替ならば為替相場の変動の激しさを示す指標になります。
日経225オプションの場合に関係するボラティリティは、原資産となっている日経平均株価のボラティリティです。
なお、ボラティリティは年間の変動比率を表しており、パーセントで表されます。
ここでややこしいのが、ボラティリティが10%の場合、1年間での変動率が10%ということではなく、1年間の価格変動が10%以内に収まる可能性が1σ(シグマ)であるということです。1σとは統計学上の標準偏差であり68.2689492%です。
つまりもしも現時点の日経平均株価が23,000円でボラティリティが10%だとすると、1年後に日経平均株価が20,700円~25,300円の範囲である確率が68.2689492%ということらしいです。もはやよく分かりませんね。
IV(インプライド・ボラティリティ)とは
ボラティリティについて学んだところで、それでは、一般的なIV(インプライド・ボラティリティ)の説明を見てみましょう。いつも通り下は証券会社の用語説明の引用です。
オプション取引におけるテクニカル分析指標の一つで、将来の変動率(ボラティリティ)を予測したもの。予想変動率ともいう。
野村証券:証券用語解説集より
オプション取引のボラティリティの算出方法は2種類ある。1つは過去のデータに基づいて統計的に算出するヒストリカルボラティリティ。もう一つが市場で取引されている実際のオプション価格から逆算して導き出されるインプライド・ボラティリティ(Implied Volatility、IV)である。
インプライド・ボラティリティの計算にはブラックショールズモデルなどが用いられ、原資産価格、権利行使価格、金利、残存期間、原資産のボラティリティという構成要素からオプション価格(理論価格)を算出する。実際の市場オプション価格をもとに同方程式の構成要素である原資産のボラティリティを逆算するアプローチも可能。算出されたインプライド・ボラティリティには市場参加者の予測や期待などが反映されている。
はい、相変わらず難しいですね。
ポイントはボラティリティには2種類あるという点と、インプライド・ボラティリティ(IV)は、実際に市場で取引されているオプションの価格から逆算して導き出すという点です。
ではアヒルにも分かりやすいように インプライド・ボラティリティ についてさらに簡単に説明してみましょう。
インプライド・ボラティリティとは、市場参加者の皆さんが考えている現在の相場の荒れ具合を示した数値(数値が大きいほど荒れている)
日経225オプションの価格も日経平均株価の相場の荒れ具合によって上下幅が変わります。要するに相場が荒れている(=ボラティリティが高い)ほどオプションの価格変動も大きくなり、相場が穏やか(=ボラティリティが低い)なほど オプション価格の変動は小さくなります。

わかったグワ!
スーパーに売ってる魚の値段から海の荒れ具合を判断する感じグワ!
冬場に同じ魚の値段が高くなったり安くなったりするのは、冬は北風で海が荒れ安いからグワ!

おおっ、かなりいい線!

てことは、高い美容液や安い美容液をいろいろ買ってみるオバサンほど肌が荒れてるってことグワ!?

いや、なんかちょっと違うカモ・・・そうなのか?
IV の取りうる範囲
ではIV(インプライド・ボラティリティ)の取りうる範囲 です。
ボラティリティはパーセントで表されるので0%~100%の間の数値になるのですが、 ウィキペディア(Wikipedia) によると株価のボラティリティは通常は15%~60%の範囲とのことです。
オプションのIV(インプライド・ボラティリティ)については、オプションの権利行使価格ごとに常に算出されており、ギリシャ文字指標と共にオプションの売買時に確認することができます。

オプションのIVは権利行使価格や満期日によって異なります。これに関しては後述します。
ではアヒル向けにIVの範囲を説明すると・・・簡単ですが以下でいいでしょう。
IVの取りうる範囲は、正の値のパーセント。

なんだ、簡単グワ!

簡単だけど奥は深そうだね。
- ボラティリティにはヒストリカル・ボラティリティ(HV)とインプライド・ボラティリティ(IV)がある。
- インプライド・ボラティリティ(IV)はオプション価格から逆算したもの。
- インプライド・ボラティリティ(IV)はパーセントで表される。
IVの特徴
オプションのIVは権利行使価格と残存日数によって異なります。
IVの計算には以下が要素として使われています。
- 原資産価格
- 権利行使価格
- 残存日数
- 金利
- 実際のプレミアム(オプションの値段)
一般的には権利行使価格がATMから遠くなるほど高く、残存日数が短いほど高くなります。
なぜそうなるのかは、IVの計算はブラック-ショールズ方程式という非常にややこしい計算式を使うので、それを読み解かないと説明は難しいので省きます。(文系出身の流星カモには無理です)
日経225オプションでのIVについても、権利行使価格がATMから遠いほど高く、残存期間が短いほど(限月が近いほど)高いと覚えておけばいいでしょう。
スマイルカーブ
オプションのIVをY軸、権利行使価格をX軸としてその値を線で結んだものをスマイルカーブと言います。
下の図は実際のスマイルカーブです。これを見ればIVと権利行使価格の相関がわかると思います。
イメージ引用元:auカブコム証券 | ネット証券 (株・信用取引・FX・投資信託・NISA・先物オプション)
IVの動き
IVは実際のプレミアムを元に算出されているので、当然プレミアムが上下に変動することにIVも変動します。
また株価には上昇トレンドや下降トレンドといった波があり、オプションのプレミアムもそれにつられて波がありますので、さらにIVにも波があります。
ただし、株価と異なる点が、株価はひたすら上がり続けたり下がり続けたりしますが、IVは上下の変動幅がおおよそ決まっており、ほとんどの期間がその変動幅内で推移します。
ほとんどが変動幅内で推移するということは、高くなれば下がりやすい、低くなれば上がりやすいということです。ただし、稀にコロナショックのように変動幅を大きく突き抜けることがありますので注意が必要です。
それではIVの特徴について、アヒル向けのまとめとポイントです。
IVは権利行使価格ごとに存在し、それぞれが残り期間や原資産価格の動きで変動するが、変動幅はだいたい決まった範囲内である。

いろんな場所があるけど、止まない雨はないグワね!

そうなんだが、オプションには期限がある。
期限まで雨が止まないことはよくある・・・

いつもそれでずぶ濡れグワ
だめだめグワ
IVの変動はほとんどが変動幅内に収まる。
したがって現在のIVの値を過去と比較し、それを参考に取引をすることも可能。
ただし、オプション取引においては満期日を意識する必要がある。
最後に
今回はIV(インプライド・ボラティリティ)について説明しました。
日経225オプションのIVに関してまとめておきます。
- 権利行使価格ごとに存在
- 権利行使価格がATMから離れるほど高い
- 残存期間が短いほど高い(期近のほうが高い)
- おおよその変動幅が定まっており、ほとんどはその範囲内で推移
- 稀に変動幅を突き破ることもある。
また、日経225オプションのIVの特徴として、これまで上げていませんでしたが、以下があります。(日経225オプションだけではなく株式関係のオプション全般かもしれません)
- プットのIVのほうがコールのIVより高い傾向にある。
これは、プットオプションは暴落時のリスクヘッジとして多くの投資機関が保持しているために、コールオプションに比較してプレミアムが相対的に高い傾向にあるためのようです。

今回はIVの説明でした。
アヒすけ、わかったか?

IVが海のように荒れてもそのうち収まるのは分かったグワけど、肌が荒れても治らないのはどうすればいいグワ?

加齢によるものはどうしようもない…

肌荒れしたらIVにも出演できないグワ・・・

イメージビデオに戻るのかよっ!?
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